旅する人に贈る、パッキングアイディア

最近WEB上で「ミニマリスト」って肩書き(?)を名乗る人、よく目にしますよね。

どうやら私のライフスタイルは人目にはそのような方向性に映るらしく、知人との会話ではもはやミニマリストのカテゴリで語られてるフシがあります。
最初の頃こそ「わざわざ分類しなくても良いでしょ、、」とやんわり否定していたのですが、近頃は相手がそう思ってるならそれはそれで良いかと、特に否定も肯定もいたしません。

ところで、ミニマリストのパッキング術は世の中的に需要があるらしく、とてもたくさん記事があることに気付いてからは、私もよく参考にしています。
ウイルス騒ぎが落ち着いた後、旅する誰かの役に立つことを願って、私のパッキングもここで紹介してみようと思います。

書いてみたら思いのほか長くなり、びっくりです。

旅の荷物は軽いほど良い

他の記事を読んでいただくとわかるかもしれませんが、わたしは年中仕事をしながら国内をフラフラと歩き回っています。
長い時は2週間ほど家に戻らないこともありますが、滞在期間の長短に関わらず基本的に移動時間が長くなることから、荷物は少なく軽いほど良いのです。

今回は、2泊〜3泊程度を快適に過ごす身軽なパッキングについて書いてみようと思います。

荷物を入れるかばん

PCを使う用事がなければ、荷物は5Lのファニーパックに収めます。
5Lというとこのくらいのサイズです。

私はKELTYのミニファニーを使っています。オールブラックのアーバンというタイプですが、カラーバリエーションは他にもたくさんあり、値段も手頃なのでオススメです。

KELTY ミニファニーに良いところ

通称ブタ鼻と呼ばれるピッケルホルダーが上部についていて、ラダーロックストラップなどで拡張できます。雨でびしょびしょの傘などはバッグの中に入れるわけにはいかないので、外側に固定しておけると何かと便利なのです。

なんかデザインのために(別にオシャレじゃないのに)ついてるカバンも多くありますが、これにはちゃんと用途があるんですよね。アウトドアショップにはいろいろな長さのストラップが売っているので、機会があれば試してみてください。

このサイズに入れるのは大変そう。。と思うかも知れませんが、最初からかばんのサイズを決めてアイテムの取捨選択を行うとわりとすんなり入ります。なんならちょっとスペース余るくらい。

実際、昨年12月の関西は3泊4日をファニーパックに入るだけの荷物で過ごしていますが、持ち物が足りなくて困るシーンはありませんでした。

かばんの中身はどう決まるのか

旅行中に自分のものが必要になるタイミングはこんな時です。

  • 写真を撮影する
  • お金を支払う
  • 雨風をしのぐ
  • 身綺麗にしておく
  • インプット・アウトプットを行う

要は上記のタイミングで必要な装備を持っておけば、旅の間中気分良く過ごせるって寸法です。

例えば私の場合はこんな感じ。

左上から順に

  • カメラ:RICOH GR2
  • グルーミングセット
  • 折り畳み傘:モンベル トレッキングアンブレラ
  • モバイルガジェット
  • ケーブル・アダプタなど
  • モバイルバッテリー:Anker PowerCore 10000 PD Redux
  • 財布
  • 衣服

普段自宅でも全く同じものを使っています。

旅行中は衣食住のうち、食と住をホテルや外食でカバーすることを考えると、残る問題はほぼ「衣」だけです。
そのためこの最少構成に数着の着替えを追加するか、もしくはモバイルランドリーセットを携行することで永久に旅を続けられます。

続いて、パッキングの内容を紹介していきましょう。

カメラ

RICOH GR2

写真を撮るのが好きなので、よほど荷物を軽量化したい場合をのぞいてカメラを持っていきます。
今使っているのはRICOH GR2
初代GR DIGITALを入手して以来、一時期はNIKONのデジタル一眼、Sonyのミラーレス一眼を所有して、深淵なる沼のほとりに立った時期もありましたが、今はこのGR2一本。
このブログの写真もほとんどがGR2で撮影したものです。

GR2のコンパクトさと卓越した操作性、APS-Cサイズのイメージセンサー+GRレンズの絵作りの良さを知ってしまうと、もうこれで十分だと思ってしまいますが、それだけにGR3の存在は気になります。
GR3はスマートフォンとbluetooth4.0で連携し位置情報をExifに書き込めることと、接続がUSB Type-Cであること、そしてさらにフラッシュを排除した点が潔くて物欲をそそられます。
買おうかな。。

写真管理はiOSデバイスに取り込むだけ

撮影した写真は下のような方法でデバイスに読み込みを行います。iPad miniをiPhoneに変えても全く同じように動作し、同じライブラリに格納されます。写真はiCloudとGoogle Photo、Amazon Prime Photoに同期しますので、SDカードやデバイスのストレージにはいつも余裕があります。

GR2は他の部分がよくできているだけに、このミニ8ピン平型ケーブルでの接続が本当に痛い。
今やほとんど絶滅危惧種なだけに代替製品も良いものがまるでなく、純正のフェライトコア付きケーブルを持ち歩かなくてはならないため、外出先での取り込みをあきらめて帰宅してから取り込むこともあるほどです。
それだけにGR3のType-C接続がうらやましくてしょうがない。。

グルーミングセット

ホテルに置いてあるアメニティは歯ブラシとシャンプー・ボディソープくらいなのでそれなりに持参する必要がありますが、男性なので少なめです。
この部分は人によって必要なモノが違ってくるためあまり参考にはならないかもしれませんが、用途や選定の基準を書いておきます。

  • クエン酸BCAA
  • 固形石鹸
  • 耳栓
  • 綿棒
  • 保湿ジェル
  • ハッカ油
  • シェーバー
  • ヘアワックス
  • 爪切り

クエン酸 BCAA」は翌日に疲れを残したくない場合に、前日の夜に水500mlで飲み干すと翌日が楽です。

石鹸と綿棒はどっかのホテルに置いてあったアメニティを持ってきました。

耳栓は一つあるとホテルの廊下や別の部屋が騒がしい時などに重宝します。飛行機で使っても良いですね。
私は写真の「モルデックス メテオ 小さめ」というのを使っていますが、最初はどれが耳に合うかわからないと思うのでお試しセットを買って様々なタイプを装着してみることをお勧めします。

保湿ジェルは顔や手などの乾燥が気になる時のために無印良品の「ハーバル オールインワンジェル」を使っています。

ハッカ油は現在、マスク需要に引っ張られて品薄になってしまっていますが、携帯用が一本あると虫除け、制汗、アロマオイルにと万能に使えますので、ハッカがお嫌いじゃなければお試しいただきたい。
北見ハッカ通商の10mlタイプがコンパクトで良いです。

シェーバーはブラウンの「MOBILE SHAVE M-90」です。
防水で小型なのに2500円で買えてしまうというコストパフォーマンスに優れた逸品。壊れたら買いなおそうと思っているのですが、もう3年くらい全然壊れません。。

爪切りは他のもので代用が効かないので、仕方なく小型の物を持ち歩いています。
日本橋木屋のミニサイズで、真っ黒なところがお気に入りです。

ヘアワックスは「NIGELLE TEXTURE CLAY」がベタつかず、匂いがきつくないのでつけている感じがしないのがとても良いです。買った時のケースは大きすぎるので、無印良品の小さなケースに入れ替えて使っていますが、全然減らない。。

小分け袋はジップロックが最高

これらをジップロックのSサイズに入れて、カバンにそのまま放り込みます。
マチがないこのビニール袋にいかにうまく収納するかも、重要なポイントですね。
見た目はよくありませんし一回の旅でしなしなになってしまいますが、薄くて軽く、さらに安価なので毎回取り替えて使っています。

モバイルガジェット

今や生活必需品ともいえるモバイルガジェットを、それなりの量持ち歩いています。
仕事ではない場合、iPadは不要なので置いていくことも多いです。

iPhone 11 Pro 256GB

Apple Watch Series 5 (GPSモデル) – 44mm

iPad mini 5 Wi-Fi 256GB

AirPods Pro

こうしてみると、Appleのあらゆるモバイルガジェットを携行していますね・・・。

これらデバイスは、映像編集や写真の補正の他にもメールやブログを書いたりWEB会議をしたりといったクリエイティブワーク、あるいは音楽を聞いたり本を読んだりのコンテンツビューワーとして、多くのことをこなせます。

Apple製品同士の連携はとてもよく考えられていて、時間の限られた旅先で様々なことを助けてくれる頼もしい存在です。
また市場でのリセールバリューが高いので、買い換えたいと思った時に売りやすいというのは、経験上実感します。

多少お高いなと思うこともありますが、ガジェット周りは予算の許す限りAppleで統一しておくほうが、最終的には時間とお金の節約になります。

充電ケーブル・変換アダプタ

量が増えると意外と大きく重くなってしまうのがケーブルの類。

携行するガジェットに合わせて、事前の入念な計画が必要になってきますが、小さくまとめるコツが二つあります。

  1. 充電用アダプターはポート数が一個のものを選ぶ
  2. ケーブルは短いものを選ぶ

これだけです。
全部のガジェットのバッテリーを常に100%に保つ必要はないので、並行して複数台を充電するのではなく、不足したガジェットから優先して充電しつつ、モバイルバッテリーからの給電も活用しましょう。
可能な限りPower Deliveryのような高速充電対応のモノを中心に揃えると機動的です。

内容は以下の通り。基本的に「短い・細い・小さい」を基準に選んでいるので、これだけ入れても250g程度です。

  • マイクロ三脚
  • USB TYPE-C 充電アダプタ
  • ケーブルApple Watch (0.3m)
  • ケーブル USB-C to USB-C(0.9m)
  • ケーブル USB-C to USB-C(0.1m)
  • ケーブルUSB-A to LIGHTNING(0.15m)
  • ケーブルUSB-C to LIGHTNING(0.3m)
  • 変換アダプタ USB-A to USB-C
  • 変換アダプタ USB-C to USB-A
  • 変換アダプタ USB-C to LIGHTNING
  • 変換アダプタ LIGHTNING to HDMI
  • 変換アダプタ LIGHTNING to USB-A
  • USBメモリ 64GB

JOBY ミニ三脚 マイクロトライポッド

JOBY ミニ三脚 マイクロトライポッド ブラック
コンパクトカメラ用とミラーレス一眼用がありますが、iPhoneかGR2を固定する用途なので、もちろん小さい方をセレクトしています。畳んだときの薄さが丁度したの充電アダプターと同じくらいになるので、ちょっとした隙間に納まりがいいです。

Anker PowerPort Atom III Slim

Anker PowerPort Atom III Slim
現状、PD出力できる最薄最軽量なんじゃないでしょうか。当然ポートは1つしかついていません。いさぎよし。こうしたガジェットを選ぶ基準の一つに、「多少雑に扱っても平気」と言うポイントがありますが、これは軽いので落ちてもダメージが少なそう。

ケーブル USB-C to USB-C

Anker PowerLine+ USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m グレー)
Amazonベーシック USBケーブル 15cm (タイプC – 2.0タイプC)
USB-C to USB-Cは長いものと短いので2本持っています。
充電アダプターの出力はUSB-Cなので、基本はそれを基準に。
短いTypeCケーブルは聞いたことないメーカーのものが多く、Amazonベーシックにたまたま15cmがあったので入手しました。たまに品薄になっています。

ケーブル USB-C to LIGTNING

エレコム TypeC to Lightning ケーブル
USB-C to LIGTNINGのケーブルもなぜか短いタイプの選択肢がほとんどないんです。そんな中多少お値段はするもののエレコム製のしっかりした感じのケーブルを見つけて速攻で買いました。

ケーブルUSB-A to LIGHTNING

Anker PowerLine II ライトニングUSBケーブル
意外とこれが一番使うかも知れません。安定のANKER製0.3mのケーブルですが、もっと短くていいな。

ケーブルApple Watch (0.3m)

Apple Watch 磁気充電ケーブル(0.3m)
純正です。なんでこんな高いんだろうかと思いつつ、磁気充電はまだ安定しない技術なので純正をチョイスしています。高い。

変換アダプタ・USBメモリ

Satechi Type-A to Type-C 変換アダプタ
Anker USB-C & USB 3.0 変換アダプター
RoiCiel(ディアルズシーリズ) USB-CからLightning変換アダプタ
シリコンパワー USBメモリ 64GB
小さな各種変換アダプタたちです。これは、少ない充電ポートをやりくりする時や、大きめのデータをお渡しする時なんかに登場します。

iOSデバイス用変換アダプタ

Apple Lightning – Digital AVアダプタ
Apple Lightning – USB 3カメラアダプタ
仕事でプレゼンテーションを投影することも多いので、HDMIアダプタは常に持ち歩いています。USB3カメラアダプタは、上の方で紹介した写真の取り込みなどで使っていますが、純正はなんでこんなに高いの!

小分け用ポーチ

多分もう廃盤になってしまいましたが、無印良品のポーチを使っています。ジッパーが小さくて使いにくいので、モンベルのストラップで掴みやすくしました。

メッシュポケットが二つあり、裏側がパラグライダークロスなので軽量なのがよかったのですが、、
欲しいと思った時に同じものが買えないストレスって結構大きいので、定番でずっとなくならないものを日々探しています。

モバイルバッテリー

Anker PowerCore 10000 PD Redux
バッテリーはなかなか軽くならないのが悩みですが、これはもう技術革新を待つしかなく、あきらめて機能の一つとして割り切って持ち歩きます。
充電アダプターからの出力が1つしかないため、並行して2台以上を充電しなければならない際、このバッテリーから給電するんです。Apple WatchやAirPodsのような容量に小さなデバイスならすぐ満充電に持っていけるくらいのW数を誇るPD対応を選んでいます。
同じ出力、要領で薄型のタイプもありますが、こちらの方が10gくらい軽かったので選んでいます。

お財布

マーモット Marmot ウォレット

マーモット Marmot ウォレット
アウトドア用の小さくて軽い財布の中に、クレジットカード2枚、運転免許証、保険証、家の鍵を入れていますが、最近は財布すらほとんど取り出すことがなくなりました。
国内なら、ほぼスマホの決済だけで完結可能です。いい世の中になりました。

ポイントカードやレシートなどは一切もらわないか、あるいはもらってもホテルで捨ててしまうので、大きな財布は不要なのです。

衣類

荷物で一番かさばるのは、間違いなく衣類です。
パンツを2本持っていく、シャツを毎日着替える、ソックスの洗い替えも日数分、なんてやっているうちにあっという間に容量がいっぱいになってしまいます。
衣類については長くなるのでいずれ別で書きたいと思いますが、この「SEA TO SUMMIT ULTRA SIL ドライサック 1L」に3日分の下着の替えを詰め込みます。

下着は好き嫌いありますが、オススメはUNIQLOエアリズムのメッシュシリーズです。なぜなら畳んだときの容積が一番小さいからです。

衣服を少なくする方法についてまとめました。

「旅の衣類を少なくしよう」

まとめ

と、日々こんな装備で国内を歩き回っています。

2019年の12月に旅先のホテルで同じように荷物を広げてみたことがありますが、今とはすこし違ったようです。この先もきっと、テクノロジーが我々の旅をもっと身軽に快適にしてくれることと思います。

私も今は状況があれなので、移動は自制しているところですが、すこし落ち着いたらより身軽さを極めた上でまた出かけようと思っています。
公募金額で叩かれてるGoToキャンペーンなんかも、いつかは始まります。
その時がきたら、またみんなでワクワクしながらパッキングしようじゃありませんか!