京都って素敵だけど、人多すぎな印象がありますよね。

京都は言わずと知れた国内有数の観光地です。

コロナ騒ぎが発生するまでは、インバウンド旅行者の数も年々増え続けており、
オーバーツーリズムの問題が世間に認知され始めていました。
多くの人が京都に抱くイメージ(静謐さやワビサビ)を味わうには、人が多すぎたのです。

さて現在、観光産業は壊滅的な打撃を受けていると聞きますが、
インバウンド頼みで極端に偏っていたツーリズムのあり方を見直す時が来ている感は否めません。

今回は三千院で有名な大原にある、寂光院の12月半ばの様子です。
三千院とは高野川を挟んで反対側の静かな山あいに建っており、いわゆるみんながイメージする京都らしさというのは、もしかしたらこういう雰囲気なのかも知れません。

京都は盆地だから冬寒くて夏暑いなんて言われますが、ほんとに寒いです。
私は北海道民なので寒さには強い方だと思うのですが、それでも寒い。
8:40の段階でも日陰に霜が降りています。

寂光院まではバス停から1km弱といったところ、基本は登り坂です。

典型的な関西の田舎といった風情です。
この日は寂光院までの道すがら、誰ともすれ違っていません。
京都の観光地で誰とも合わずに1km歩くって、意外とありそうでないですよ。

大原温泉を通り過ぎます。
日帰り1000円だそう。

寂光院は小さな尼寺で、源平合戦の頃に生きた建礼門院という女性ゆかりの寺なんだそう。
悲しい逸話やゆかりの品が収蔵された宝物殿も併設しています。
詳しくは以下のホームページをご覧ください。

公式ホームページ

本堂は2000年に火事で焼損したのち、2005年に復元されており、まだピカピカでした。

ナナカマドの艶々した葉っぱが冬の朝日に映えてきれいです。
静けさを求めるなら、朝早めに行動するに越したことはありません。

静けさを求める、観光地の賑わいとは違う楽しみを見付ける旅もまた良いですね。
行動の幅が広がりますよ。